KH GALLERY

2016.09.22

KHギャラリー銀座


納冨晋 × コシノヒロコ
ーHAJIMARIの青ー

KHギャラリー銀座では、このたび展覧会「納冨晋×コシノヒロコ -HAJIMARIの青-」を開催します。納冨とコシノの出会いは今から6年前。NHK総合テレビ制作の番組「鶴瓶の家族に乾杯」に出演したコシノは歴史ある陶芸のまち、山口県萩市を訪れ、その地で真摯に制作を続ける陶芸家の納冨に出会いました。納冨の創り出す作品の特質は「青」。その色は土の配合と釉薬の変化によって生まれ、藍のように深い青から白波のように淡い青までの豊かな階調があります。コシノは納冨の青の美しさに触れ、感銘を受けました。コシノにとっても「青」は特別な色。抽象絵画に現れる青は深い精神性をたたえています。青は海や空、宇宙など、人間の存在を超えたものを想像させる色でもあります。

本展では「青」によってはじまり、その後も交流を重ねてきた二人が初めて表現者として競演します。コラボレーション展に際して納冨は「制作の中でこんなに身体が勝手に動いた経験は初めて」と語り、自身いわく普段とはひと味違った陶芸作品を発表します。またコシノは代表的な青の抽象絵画を発表。アクリル画は釉薬の透明感や、繊細な陶器の肌を連想させます。白い空間に向き合うように構成された作品群からは、静謐な美の時間を感じていただくことができるでしょう。はじまりの記憶に思いを馳せて生み出された二人の「青」の対話を、どうぞゆったりとご高覧ください。

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